Journal of Science EGGS

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Journal of Science EGGS
Vol. 4 No. 2130002 p.1-5 2021
野外からの新規バクテリオファージの探索
Search for novel bacteriophage from the field
  • 千葉 美智雄 (宮城県仙台第三高等学校 / chiba-mi476@gs.myswan.ed.jp)
  • Michio CHIBA (Miyagi Prefecture Sendai Daisan High School / chiba-mi476@gs.myswan.ed.jp)
熱海 彩帆 1,2 , 二上 麻央 1,2 , 千葉 美智雄 2
Saho ATAMI 1,2 , Mahiro NIKAMI 1,2 , Michio CHIBA 2
東北大学 探求型「科学者の卵養成講座」 1 , 宮城県仙台第三高等学校 2
EGGS, Tohoku University 1 , Miyagi Prefecture Sendai Daisan High School 2
Received: April 04, 2021;   Accepted: June 02, 2021;   Released: June 28, 2021
Keywords: バクテリオファージ, シュードモナス・ベロニイ, シュードモナス・ラクティス, 宿主特異性, イネ
Bacteriophage, Pseudomonas veronii, Pseudomonas lactis, Host Specificity, Rice Plant
Abstracts

バクテリオファージとは細菌に感染するウイルスである。産業におけるファージ感染の事例としては、納豆の製造過程で野外のイネなどからファージが混入し、納豆菌に感染して、納豆がファージに汚染されてしまうという事例がある。この事例をもとにして、ファージを採取する装置であるファージトラップを製作し、野外のイネから新規バクテリオファージを探索することを目標として研究を行った。野外のイネから採取したファージは、Pseudomonas veronii, Pseudomonas lactisの2種類の細菌を感染宿主とし、P. lactisに感染するファージの保存株P. lactisファージ(HU1)とは感染性が異なっていた。さらにP. veroniiに感染するファージの報告例が現時点ではないため、新規バクテリオファージである可能性が高い。また、P. veroniiは環境中の有害物質を分解可能な、バイオレメディエーションへの応用が期待されている細菌である。このような有用菌を溶菌させるファージを発見できたことは本菌を有用菌として活用する際の制御策や保護の観点から産業において大きな意義がある。