Paper Details
Journal of Science EGGS
Vol. 6
No. 2310002
p.1-5
2023
土壌に含まれる放射性物質とその同定
Radioactive Materials in Soil and the Identification
- 松永 理那 (東北大学 探求型「科学者の卵養成講座」 / 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校)
- Rina MATSUNAGA (EGGS, Tohoku University / Yokohama Science Frontier Senior High School)
加藤 優喜
1,2
,
後藤 優月
1,3
,
松永 理那
1,4
Yuki KATO 1,2 , Yuzuki GOTO 1,3 , Rina MATSUNAGA 1,4
東北大学 探求型「科学者の卵養成講座」 1 , 青森県立青森東高等学校 2 , 山形県立米沢興譲館高等学校 3 , 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 4
EGGS, Tohoku University 1 , Aomori Higashi Senior High School 2 , Yonezawa Kojokan Senior High School 3 , Yokohama Science Frontier Senior High School 4
Yuki KATO 1,2 , Yuzuki GOTO 1,3 , Rina MATSUNAGA 1,4
東北大学 探求型「科学者の卵養成講座」 1 , 青森県立青森東高等学校 2 , 山形県立米沢興譲館高等学校 3 , 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 4
EGGS, Tohoku University 1 , Aomori Higashi Senior High School 2 , Yonezawa Kojokan Senior High School 3 , Yokohama Science Frontier Senior High School 4
Received: May 31, 2022;
Accepted: November 22, 2022;
Released: March 10, 2023
Keywords:
放射線, γ線, 放射性同位体, ゲルマニウム検出器, 空間線量率
Radiation, Gamma Rays, Radioisotope, Germanium Detector, Air Dose Rate
Radiation, Gamma Rays, Radioisotope, Germanium Detector, Air Dose Rate
Abstracts
身近な生活で関わったり、ニュースや新聞などで目にしたりすることの多い放射線であるが、私たちが放射線と正しく向き合っていくには放射線に対するリテラシーの向上が不可欠である。私たちは、身の回りの土壌にどんな放射性物質が含まれているのか疑問に感じた。そこで、ゲルマニウム半導体検出器を用いた横浜市・南陽市・青森市の土壌に含まれる放射性物質の同定と、それぞれの採取地での空間線量率の測定を行い、身近な環境の調査を行うことを目的とした。それらの測定結果から、南陽市の土壌からは他の2地点と比較して212Pbなどの天然放射性元素や137Csの出すγ線が多く確認され、空間線量率も他と比較して高かった。以上の結果より、空間線量率だけでは分からない、放射性同位元素の同定により、線量率への寄与が大きい元素が明らかになった。本研究を通じて、メンバーの放射線や身近な放射性物質についての理解が深まり、実生活で放射線に関する事柄に触れた時に、科学的な視点から考えようとする意識が高まったと考える。